2026.7.29(水)、30(木) 徳島県議会 県土整備委員会で群馬県を訪れました。
今回は八ッ場ダムで、気象予測と連動した放流判断等の運用、及び資料館等の周辺施設を核とした防災教育や情報発信の取組等について
さらに群馬県庁にて、「県庁〜前橋駅クリエイティブシティ構想」における先進的な街づくりを学び、歩きたくなる街づくりの具体策や官民連携による賑わい創出の仕組みなどを現地で体感させていただきました。
八ッ場(やんば)ダム
八ッ場ダムは令和2年から本格運用され、洪水調節・利水・環境維持を統合した運用が実践されています。
令和元年東日本台風や近年の渇水対応では、実運用を通じた多くの知見が蓄積されており、吉野川水系(早明浦ダム、長安口ダム、池田ダムなど)を抱える徳島県にとっても参考となる点が多くあります。


現在の運用方法



現在の広報・情報発信

注目すべき「八ッ場ダムならでは」の運用方法および広報

八ッ場ダムでは、この階段を年に一度特別開放し、「八ッ場ダム」駆け登りレース やんばスカイラン を開催
登ってきました



徳島県企業局は、地方公営企業として、電気事業、工業用水道事業、土地造成事業、駐車場事業の4つの事業を実施し、2月議会でも取り上げた通り、今年70周年。広報にも力を入れており、私達の基本的な生活および徳島の経済を支える、「縁の下の力持ち」な存在です。
スマホやPCから気軽に見れる記念誌「デジタル・アニバーサリー・ブック」を制作中。
完成後企業局HPにて公開予定。お楽しみに。
群馬県庁(県庁-前橋駅整備事業)
徳島市と前橋市はどちらも地方都市であり、自動車依存が高いという共通点があります。
一方で、前橋市は「車を排除する街」ではなく、「歩きたくなる理由を増やす街」を目指して、県庁から前橋駅までを一つの都市空間として再編集している点が特徴です

- 背景と構想2010年代半ば〜:【民間主導の動きが活発化】
モータリゼーションによる中心市街地の空洞化が進む中、前橋市で民間投資主導のまちづくり(「白井屋ホテル」再生プロジェクトや馬場川通り等の環境整備)が本格化
- 2019年12月:【県庁舎の利活用推進】
群馬県庁舎32階に官民共創スペース「NETSUGEN」を整備する方針などを打ち出し、県庁自体を人・情報が集まる拠点へ転換開始
- 2020年:【県庁舎内にメディアスタジオを開設】
県庁舎内に動画・放送スタジオ「tsulunos(ツルノス)」を開設 。情報発信と賑わいづくりの拠点化を進める
- 計画の策定2021年:【「県庁〜前橋駅クリエイティブシティ構想」の策定】
県と前橋市が連携し、県庁から前橋駅までの中心軸(約1.5km)を「車中心から人中心(ウォーカブル)」へ転換する基本構想を始動
- 2022年:【都市空間デザイン国際コンペの実施】
ウォーカブルな都市空間を実現するため、県庁〜前橋駅エリアの質の高いデザインアイデアを国内外から公募
- 2023年:【次世代モビリティ(MaaS(Mobility as a Service))との連携本格化】
移動の利便性を高める群馬県版MaaS「GunMaaS(グンマース)」の社会実装・運用を開始。車を降りた後の徒歩移動(ラストワンマイル)を支える環境を構築。
※MaaSとは⇛電車やバス、タクシー、シェアサイクルなどの複数の交通手段を一つのサービスとして統合し、検索から予約、決済までをスマホアプリなどで一括して行う次世代の移動サービス - 社会実験2024年〜2025年:【歩行者空間化に向けた社会実験・住民対話】
メインストリート(国道50号等)の車線規制や歩道拡幅を想定した交通社会実験を実施。
市民や周辺事業者との対話(オープンハウス等)を通じて合意形成を推進 - 現在(2026年):【本格的な空間再整備と波及展開】
社会実験のデータ(人流・通行量等)をもとに道路空間の恒久的な再整備計画を進行中。
さらに、自動運転バスの実証実験や県内他市町村への「ウォーカブルな都市デザイン」の横展開・ノウハウ共有を図っている






徳島での「歩きたくなる(ウォーカブルな)街作り」は昨年(2025年)11月に新町橋通り(国道438号)[新町橋~阿波おどり会館前]で社会実験を初めて行いました。
先進的に取り組んできた群馬県の試みは、行政連携、交通対策、住民合意、官民連携、財源・効果検証など多くの点で参考になりました。


